ゑとセとラ。- あちゅら -

あの人も、ひとりが好きそう。好きじゃなゐかもしれなゐけど、ずっと人といるのは嫌そう。あの人も、孤独そう。でも、私はあの人が好きだけど、あの人は私を好きじゃなゐ。あの人は、だれを好きなんだろう。

あの人は、強そう。でも、弱そう。あの人は幸福で不幸そう。

あの人の言葉を聞いたの。とても素敵だった。とてもとても素敵だった。私は泣いたわ。涙したの。
あの人の孤独と、強さと、狂気をみたの。確かにみたの。そう思ったの。

あの人があそこにいて、苦しんでいてくれるから、私はここで、それよりは苦しくなゐと思っていられる。
あの人があそこにいて、たくさんの人に囲まれて、たくさんの人に愛されているにもかかわらず孤独だということがわかるから、私は安心する。

愛されても、幸せにはなれなゐのだわ。あんなに愛されても。
愛されれば愛されるほど、あの人は、つらそう。だって、ますますあの人は孤独になるから。あの人が欲しいものが遠くなるから。あの人を好きだと言って寄って来る人が、あの人を見てはいなゐことがわかるから。

あの人が苦しいから私は救われる。

あの人が不幸でいる限り、私は救われる。

だからあの人は私の神だ。

ゑとセとラ。